妊娠関連骨粗鬆症(PLO)とは

妊娠関連骨粗鬆症(PLO)とは、妊娠後期から授乳期にかけて発症するまれな骨粗鬆症です。

英語では
Pregnancy and Lactation-Associated Osteoporosis(PLO)と呼ばれます。

出産後の女性に起こり、背骨の圧迫骨折などを引き起こすことがあります。

一般的な骨粗鬆症は閉経後に多いですが、PLOは若い女性でも発症する可能性があるのが特徴です。


PLOの主な症状

妊娠関連骨粗鬆症では次のような症状がみられることがあります。

  • 背中や腰の強い痛み
  • 身長の低下
  • 背骨の圧迫骨折
  • 動作時の背中や腰の痛み
  • 抱っこや授乳時の背中や腰の痛み

特に多いのは胸椎・腰椎の圧迫骨折です。

出産後に突然強い腰背部痛が出る場合は注意が必要です。


PLOの原因

PLOの発症メカニズムは完全には解明されていませんが、次の要因が関係していると考えられています。

授乳によるカルシウム消費

母乳には多くのカルシウムが含まれており、授乳中は母体の骨からカルシウムが供給されます。

妊娠中の骨代謝変化

妊娠中はホルモン変化により骨代謝が変化します。

もともとの骨密度低下

以下の人はリスクが高いとされています。

  • 低体重
  • 栄養不足
  • カルシウム不足
  • ビタミンD不足
  • 運動不足
  • 家族歴

PLOの診断

診断には次の検査が行われます。

骨密度検査

骨密度検査(DXA)により骨量低下を確認します。

画像検査

  • レントゲン
  • MRI

脊椎の圧迫骨折の有無を確認します。


PLOの治療

症状や骨折の程度に応じて治療が行われます。

主な治療は次の通りです。

授乳の調整

骨への負担を減らすため、授乳の中止を検討する場合があります。

栄養管理

  • カルシウム摂取
  • ビタミンD摂取

薬物治療

重症例では骨粗鬆症治療薬が使用されることもあります。


PLOの予防

妊娠前からの骨ケアが重要です。

予防のポイント

  • カルシウム摂取
  • ビタミンD摂取
  • 適度な運動
  • 日光浴
  • 栄養バランス

骨密度を保つことが、将来の骨折予防につながります。


まとめ

妊娠関連骨粗鬆症(PLO)はまれですが、若い女性でも発症する骨粗鬆症です。

出産後の強い腰背部痛は、圧迫骨折の可能性もあるため注意が必要です。

妊娠前から骨の健康を意識し、骨密度を維持する生活習慣が大切です。